【シニアペット】急死を防ぐためにライフスタイルを考えよう!【犬・猫】
皆さんは今、ご自宅でペットを飼われていますか?
いつまでも子供のように可愛くて、健康で、長生きしてほしい・・と
「ペット=家族」と思う飼い主様であれば願うはずです。
ですが、人間と同じで、ペットにも高齢期は必ずやってきます。
現在、高齢期のペットを飼われている人、今は若くてシニア期なんてまだまだの子を飼われている人も、「いつか」の備えとしてご覧ください。
また、私の愛犬・海(かい)が8月23日に虹の橋を渡りました。
海についての詳細はこちらをご覧ください。
8月23日 深夜0時に我が家の長男坊である 海が12歳で旅立ちました。 死因は心筋梗塞です。 目次 1 亡くなるまでの経…
※記事の内容には亡くなつた際の写真が掲載されています。心にダメージが大きい方は閲覧をお控えくださいませ。
シニア期を理解しよう!
ペットの高齢と聞くと、何歳ぐらいからをイメージしますか?
・行動が落ち着いてきた
・目が白くなってきた
・毛質が変わってきた
と目に見える変化が出てきます。
・白毛が目立つ
・歩くスピードがゆっくりになる
・耳が遠くなる
と行動に変化が出てきます。
しかし、寿命年齢を超えても20歳近く長生きする子も入れば、若くして亡くなる子もいます。
行動の変化
お年寄りのワンちゃんも散歩は欠かさずに!
犬も猫も高齢化が進むと、人間と同じで足腰から弱ってきます。
歩くのが遅くなった、足腰が弱ってきたから
といって、散歩をしなくなるのは間違いです!
適度な運動は関節や靭帯を柔軟に保ちながら筋力を維持し、血液循環の為にも必要です。
無理のない範囲で散歩は短い距離でもいいので欠かさずやりましょう!
・動作が鈍くなる(猫は高いところに上らなくなる)
・段差につまずく
・休むことが多い
・(雄犬で)以前は足を高くあげて排尿していた子が、足をあげてしなくなることも(去勢済みの子に限る)など
こんな行動が見られる場合には気を付けましょう!
→腰痛や股関節に痛みがあるかもしれません。
動作がゆっくりで、なかなか立ち上がれない場合には、関節炎、腰痛、脳脊髄炎などが考えられます。
少しでも異変を感じる場合には動物病院へ連れていきましょう!
身体の変化に気づこう!
年齢を重ねていくと、行動だけでなく、体にも変化していきます。
「あれ?なんか白っぽい毛が増えてきたなぁ・・・」と思ったら老化の傾向です。
目、耳、被毛、身体のあちこちで変化が見えてきますので、見極めポイントをご参考ください。
目の変化
・眼が白くなる
・暗い場所や夕方の散歩で物にぶつかる
・眼をしきりに擦りつける
暗い場所や夕方の散歩で物にぶつかったり、目の前の物に気づかない、動くものを目で追わなくなっているようなそぶりが見られた場合には病気の可能性もあるかもしれません。
1度病院で診てもらうことを進めます。
耳の変化
・ドアの呼び出し音に反応しない
・呼びかけに反応しない
・女性の声は反応できるのに、男性の低い声には反応しない
シニアの場合にはサロンに連れて行く頻度も減る分、身体の変化に気づきにくい場合もあるので、特に垂れ耳の犬種や長毛種の猫は耳の中をこまめに気を付けてみてあげましょう!
皮膚・被毛の変化
・換毛期でもないのに毛が抜ける
・毛の艶がなくなる
・皮膚の張りがなくなる
排尿の変化
・さっきしたばかりなのに、またしたがる
・オシッコを少しずつ出す
・オシッコの回数・量が減った
加齢と共に排尿をコントロールする筋肉も神経も衰え、尿が漏れてしまうのをストップする機能が低下したりします。
膀胱炎が悪化し、尿内の毒素が体内に回り「尿毒症」となり命の危険もあります。
口からアンモニア臭がしたり、重度であれば毒性物質が脳などの中枢神経系に影響し、痙攣や意識障害を起こしたりすることもあります。
睡眠の変化
・寝ている時に起こしてもなかなか反応しない
・一瞬目を開けて興味を示すものの、また寝てしまう
・昼間は眠っていて、夜は起きだし、徘徊、鳴き続けたりする(認知症の疑いあり)
シニアでなりがちな病気・疾患
内臓疾患
僧帽弁閉鎖不全(そうぼうべんへいさふぜん)
心臓の左側の心房と心室を分けている僧帽弁(そうぼうべん)という弁が完全に閉まらなくなり、血液が逆流してしまう病気。
肺や心臓に負担がかかる病気です。
いわゆる心筋梗塞。最悪、その日に亡くなることもある病気。
腎不全(じんふぜん)
腎臓の異常で、正常に老廃物を体外に排出できなくなる病気です。
猫ではほとんどのシニア猫が腎不全にかかってしまいます。
肺水腫(はいすいしゅ)
胸部には心臓と肺があります。心臓の病気があると、胸の部分に水が貯まります。
脳腫瘍
高齢になると行動が変化します。
小さいうちは分からないこともありますが、大きくなると目が飛び出したり、顔面の神経が麻痺したり、突然痙攣や失神を起こすことがあります。
関節・消化器官の疾患
関節炎
大型犬に特に多い病気です。
加齢に伴って発症し、骨と骨の間のクッションがすり減り、骨同士が擦りあう病気。
骨棘(こつきょく)というトゲができて痛みが生じる。
便秘
特に猫なりやすいです。
腸の動きが悪くなり、乾燥した硬い便が大量に貯まります。
猫や小型犬ではトイレが汚れていたり、トイレを我慢することで起こります。
また、腰が痛かったり、関節が痛かったりすることで、排便姿勢を保持できないためなることも。
上記以外にもまだまだ病気や疾患はあります。
異変に気づいたら早めに病院へ連れて行きましょう!
「たぶん大丈夫」は飼い主の憶測でしかありません!
ペットも人と一緒で体調を崩すことは日常茶飯事であります。
人は「ここが痛い」「こうしてほしい」と言えますし、体調が悪ければ薬を飲んで寝て治ることもあります。
しかし、ペットは話せない分、気づきにくいことから病状が悪化してから病院に連れて行くケースの方が多いかもしれません!
大切なのは毎日の様子、体調を把握しておくこと。
食欲はあるか。
散歩は行けるか。
排泄の状態はいつもと同じか。
どこか痛がってないか。
常に「いつもの状態」を知っているのと、知っていないじゃ大きく違います!
食欲がない状態でも様々な予測は考えられます。
例えば、食欲が低下気味、もしくは現在のフードに飽きてしまっているなども考えられます。
ご飯を食べないからおやつをあげている子に関しては、グルメになりすぎてご飯よりおやつが欲しい!となってはいないか。
シニアの場合には、年齢を重ねると歯も弱くなる為、だんだんと硬いフードが食べずらくなる子もいます。
年齢に沿ったご飯をあげているかもポイントです!
様々な予測や「なんでだろう?」と考えることはいいことです。
しかし、それを放置するのは危険に繋がります。
「ただの〇〇〇だろう・・」と憶測だけで済ませるのでなく、1日様子を見ても正常じゃなければ病院へ連れて行きましょう!
早期発見が命を救うこともあります。
特にシニアになった場合には、定期的な健康診断やご自宅でも常に体調の状態をメモしておくといいと思います!
まとめ
よく歳をとると「赤ちゃん返りをする」。
という言葉を聞いたことはありませんか?
子供の用に手がかかるけど、子供の時みたいに愛嬌が増すという意味があります。
シニアになると元気だったのに、次の日には急に体調が悪くなった‥ということは少なくはありません。
病気になったり、年齢を増してだんだんと力が入りづらくなり、トイレも自力でできなく介護が必要になった・・ということもペットにもあります。
シニアは予測不可能な出来事が多いです。
明日には亡くなってしまうことだって最悪あります。
ですが、それを飼い主様として嫌がらずに最期まで責任を持って愛してあげてください。
飼い主さんだからこその救いの手を差し伸べてあげられることがたくさんあります。
年齢に沿ったライフスタイルを考えてあげて、1日でも長生きして、楽しい日々を過ごしてほしいです!