【ペットを保護した方へ】保護猫の里親希望者が見つかった事例2点・対処法
SNSを見ていると、迷子犬の捜索や、里親募集の内容が拡散されていることがあります。
「何とかしてあげたいなぁ…」という気持ちで、よく拡散の協力をする私ペットシッターおとちゃん。
去年(2021年)は迷子犬や保護猫に関する投稿で数件拡散させていただきました。
その中で特に多いのは猫の保護。
この記事では、関わった時のいくつかの事例と、保護した際に必要な知識についてご紹介できればと思います。
また別記事では対所法について書いてますのでそちらをご覧ください!
【命を助ける】捨て犬や猫を保護した時にやるべきこと、里親の探し方。 【この記事で分かること!】 目次 1 【命を助ける】…
実際にあった保護の事例
Case.1「多頭飼育放棄」
知人のご近所さんに住んでいたご夫婦が離婚をきっかけに引っ越しをしたとのこと…。
家主はその際、ゴミと一緒に猫を置き去りにしたそうです。
「ニャーニャー」とお腹を空かせて鳴いていたところを発見されました。
その数、子猫や成猫合わせてなんと11匹!
ちなみに、この家は取り壊される予定だったそうです…
実際の猫の写真は、以下の通り。
保健所へ連絡し、保護できる分は保護してくれました。それでも半分以上残っていたそうです。
ご近所さんやSNSを通じて11匹全て保護することができました。
現在でも里親を待っている子もいます…。
ぜひ、ペットを希望されている方で、最後まで責任を持てる方は一度問い合わせてみてください!
Case.2「母猫に置き去りにされた三毛猫ちゃん」
せめてもの思いで、里親探しを協力をすることに!拡散していた当時の記事です。
更新(2022年1月17日):すでに里親さんが決まりました。本記事は、募集しているときの内容です。 こんにちは! ペット…
この子も、その野良ママから生まれた1匹で、ある日突然この子を残したまま失踪してしまったとのこと。
毎日拡散するも、なかなか里親希望する方が見つからず…。
その間はBさんが毎日、保護した場所まで通い、小屋内でご飯をあげたり、トイレのしつけをしてくれたり、寒さ対策をしてくれたりと、一生懸命尽くしてくれていました。
そんな時、SNS繋がりで知り合いになったカフェを経営されているオーナーさんのご協力のもと、動物病院で里親探しに協力してもらえることになりました。
三毛猫ちゃんは現在、正式に「ミケちゃん」という名前で無事に家族として先輩猫ちゃんがいるお宅で愛されているそうです♪
実体験を得て感じたこと
【今回の保護猫の事例を通して感じたこと】
・保護をしてからの対処法がわからない人が多いということ
・ペット未経験者は、まず何をするべきか分からないということ
という事に気付きました。
実際に保護される確率が高いのは「子猫」。
本来、親元である成猫を保護して、被害を軽減してあげればよいですが、成猫の場合は人間に対する警戒心が増していることが多いので、ほぼ保護するのが難しいと思います。
猫の繁殖周期
1年のうちに1匹が妊娠をし、その猫が避妊・去勢をしていないでいると約80匹にまで増えるんです!!!
猫の島として愛されている田代島や江の島などは、まさにこういう感じで増えていった結果だと思います。
しかしながら、猫島のような場所は島民の皆さんが家族の一員の気持ちで受け入れてくれているからこそ、猫の方もご飯や寝床にも困らずに成り立っています。
ですが、私たちが普段生活している街は、そうもいきません。
昔は近所のあちこちに当たり前のように野良猫がたくさんいました。
当時は私も小学生で野良猫について深く考えていませんでした。
しかし、野良猫問題は今や深刻な問題になっています…。
保護した時の対応
別記事でも紹介していますが、それに付け加えてもっと詳しくお話したいと思います!
ここでは猫を飼ったことがない方でも、最低限のお世話方法をご紹介したいと思います。
【命を助ける】捨て犬や猫を保護した時にやるべきこと、里親の探し方。 【この記事で分かること!】 目次 1 【命を助ける】…
保護した場合、何もしないわけにはいきません。
命を救うには最低限の物は必要になります!
必要な物は…
・大きさに合ったご飯(ドライフード・缶詰・ミルク)
・水
・トイレ、トイレ砂
・防寒対策(冬)・・フリースや毛布、段ボール
・通院や譲渡する際に移動しやすいようにキャリーケース
あくまで一時的な管理の場合なので、ホームセンターで手頃に売っている物で大丈夫だと思います!
ご飯について…
お腹は必ず空かせますし、栄養を取らないと特に子猫の場合は命に関わります!
保護した時の大きさにもよりますが、病院へ行った際に年齢や健康状態を確認した上で、その子の年齢に合ったご飯やお水をあげてください。
ある程度大きい子の場合には、ドライフードでも問題ないかと思います。
子猫の場合には、ドライフードよりも、缶詰やパウタイプの方が柔らかくて食べやすいです。水分補給の繋ぎにもなります。
【仔猫用パウ】
なかなか自力で水分を取らない子は食事から水分量を増やしてみましょう!
【子猫用ドライフード】
こちらはロイヤルカナンというブランドのドライフードになります!
我が家の愛猫「ハク」を飼うことを決めた時からロイヤルカナンをあげていました!
【ロイヤルカナンのフードの特徴】
・年齢・体形・体質の状態に合わせた健康維持をサポートしてくれるのが特徴!
子猫の場合、【成長前期・生後1~4カ月】【成長後期・生後4~12カ月】に合った栄養をサポートしてくれます。
【成長前期の場合】…乳歯に適した超小粒タイプで食欲を刺激します。
【成長後期】…永久歯に最適な大きさで消化吸収をサポートします。
【子猫用ミルク】
生後3か月以内の場合には、ミルクを欲しがるかもしれません。子猫用のミルクをあげてみてもいいと思います。
牛乳に含まれる「乳糖」という成分が猫にとって良くないからです。
「乳糖」とは、「ラクトースト」という糖類の一種で、猫には乳糖を分解するための「ラクターゼ」と呼ばれる酵素をあまり持っていません。お腹を壊しやすくなります。
始めはスポイトがあれば飲ませてあげたり、なければ指にミルクを付けて口元を濡らすようにあげてみて様子を見ましょう!
トイレについて…
生後3か月以上になってくると、人間の子供と同じく、物覚えを少しずつしてきます。
猫の場合、1番始めに教えなければならないのがトイレのしつけです!
【トイレをするタイミングの目安】
・寝起きや、寝る前
・ご飯を食べた後
・運動した後
上記のタイミングで、こまめにトイレに連れて行きましょう!
自分のオシッコの臭いで、根気よく教えていればすぐトイレの場所を覚えてくれると思います。
防寒対策について…
子猫の場合、体温調節が難しいです。
段ボールの中にフリースやタオルを敷いて寒さ対策をしてあげましょう!
特に冬の場合には寒暖差が激しいので、カイロや湯たんぽ(お湯を入れたペットボトルでもいいと思います)など、低温やけどをしない程度に温めてあげるといいです!
避妊・去勢について…
同じ繰り返しにならないためにも、生後6か月以上の猫の場合は、獣医さんと相談の元、避妊去勢をしてあげた上で譲渡することをお勧めします。
手術後も安静に連れて行かなければならないので、キャリーケースを準備しましょう!
まとめ
岩手のような田舎の環境では、迷子になって困っているワンちゃんや、救うべき野良猫や保護猫問題は知らないだけでたくさんあるんだなという事を、より考えさせられました!
また、ペットのお世話をするのが大変な高齢者や、ペットのお世話のやり方や飼い方を知らない方も多いはずです。
そんな方の少しでもお役になればと思います。また、お世話についてお困りの際はお気軽にご相談ください!