【精神障害】気づかないうちにペットが「分離不安」に!?愛犬愛猫と飼い主の向き合い方。
皆さんは愛犬や愛猫との関係性をどのように築いていますか?
我が子同然に溺愛している人もいれば、適度な距離感をもって接している方もいるでしょう。
過去に、ペットシッティングの依頼を受けた方のわんこが「極度の分離不安」を持っていました。
少しでも飼い主から離れると「クゥンクゥン」と泣き止まなくなるようで。。
分離不安とは、簡単に言うと「とてもさみしがりやでストレスが溜まりやすい」という精神障害の一種です。
犬にとっても飼い主にとっても、良いも悪いもある症状です。
ペットの性格はその子本来の個性もありますが、ある程度は飼育環境や飼い主さんとの関わりによって決まると思います。
知らずに自分のペットが分離不安になっている方もいるはずです。
今回の記事では「分離不安」についてを紹介し、ペットとの関わり方について改めて見直す機会になればと思います!
分離不安とは?
「分離不安」聞きなじみがない方もいらっしゃるでしょう。
まずは、「分離不安」とは何かを簡単に解説します!
「分離障害」の意味と症状
【分離不安】
精神不安からくるもの。
飼い主さんから一瞬でも離れたり、見えなくなると不安な気持ちから鳴き続けたり、体調面に異常を発する症状の事。
分離不安行動は人の子供でも見られる行動だと言われている。
【分離不安の症状】
・クゥクゥと鼻鳴きや、声を出して鳴くまたは遠吠え。
・嘔吐や下痢をする。
・足や身体を舐め続ける。
・足や身体を傷つける(自傷行動)。
・家具や物にいたずらをする(いわゆる問題行動と言われること)。など
「分離不安」か「しつけをしていないだけか」を見極める
・家具類や噛みつき行動はそもそも、”しつけ”事態を教えていないからかもしれません…
・身体や手足を舐めるのはそもそも、どこか怪我や異常があるかもしれません…
「分離不安」なりやすいペットの原因とは?
「分離不安」になってしまうペットは様々。主な原因は以下の3点のようです。
・過度の甘やかし。
・お留守番の経験が少ない。
・多頭飼い。
・引っ越しを機に新しい環境変化。
・産まれてすぐ母親と引き裂かれた経験がある。
・過去に怖い思いをした(特に保護犬猫の場合など)。
「分離不安」の“対処法”と“不安をやわらげる効果的な方法”
学習とトレーニング
分離不安は飼い主さんと離れる事の不安からくるものが多いです。
常に飼い主さんがいる環境の場合には、自然と「お留守番」の経験が少なくなるでしょう。
あるいは飼い主さんの過度な愛情から学習される場合もあります。
【こんなことありませんか?】
・ワンちゃんが鳴くたびに「どうしたの~?」と構う。
・ワンちゃんが飛びつく度に「どうしたの~?」とすぐ抱っこをしてしまう。
・豚ももジャーキー。
【豚ももジャーキーの作り方】
1.食べやすい大きさにカットした物を茹でる
2.フライパンで表面の水分が抜けるまでいる
食べさせてみて大丈夫そうであれば特別な時のご褒美にもなります(*^^*)
※トレーニングをする場合は肥満防止の為、朝ごはん又は夜ご飯をいつもより少なくしてくださいね!
始めは、扉1枚隔てるぐらいの距離で短時間からひとりでいることに慣れさせていきます。
ひとりでいても吠えずに待てればご褒美をあげるやり方です。
慣れた段階で距離や時間などを伸ばしていき、最終的に飼い主さんが玄関外まで出ても大丈夫になれば、小さな課題はひとまずクリアになります。
またトレーニングは階段形式に考え、ステップアップできても必ずつまずいたり、1度覚えても時間が経てば忘れてしまいます。
忘れてしまっていたら、身についていないことになります。
ワンステップ下げたり、始めから復習程度におさらいしながら練習してあげましょう!
例えば「飼い主さんがいない環境3分から5分に伸ばせるようにチャレンジする」といった小さな課題です。
本当に治したい場合には、ペットと飼い主さんによる努力と根気、家族の協力。
1番大切なのは、ひとりでいても安心していられる場所を作ってあげる(クレートや広めのサークルなど)生活環境作りが大切です。
ラジオや音楽、テレビを流す
ラジオや音楽、テレビを流すことでどんな効果があるの?と思いますよね!
実はラジオや音楽、あるいはテレビの音を流すことで無音よりもリラックス効果があると言われています。
無音の状態だと、外からの音に反応して吠えたり、静まった室内にひとりでいると人間でも不安な気持ちが増すと思います。
最近だと、YouTubeなどで「犬や猫がリラックスする音楽」といった落ち着いた音楽などもたくさんあるので、流してあげるのもよいでしょう。
これは、お留守番だけでなく、雷や夏場の花火大会のように大きな音が苦手な子にも効果的と言われています。
雷予報があった場合にはカーテンをまず閉めて視界からの刺激を軽減してあげましょう。
音が鳴っている間はラジオやテレビの音を少し上げ、大好きなオモチャで遊ばせたり、好きなおやつを室内にバラまいてあげましょう!
「雷や花火の音が鳴っている間は楽しいこと、美味しいものがもらえる♪」というイメージにしてあげます。
オモチャで不安を軽減させる
薬で落ちつかせる
まとめ
分離不安についていかがだったでしょうか?
初めて聞いた方も、ご存じの方もご自身のペットとの関わり方はどうでしょうか?
ペットとの関わり方によって、信頼関係やその子自身の性格も関わってくるものです。
溺愛しすぎれば甘えん坊、寂しがりやに…
厳しすぎたり、怒ってばかりいれば、間違った学習で凶暴な子、臆病な子に…
コミュニケーションが足りなければ無関心な子に…
溺愛が決して悪いことではありません!むしろ、愛情をもって接してあげてください。
その中で、長い付き合いをしていく中でどんな事を教え、どんな風に関わっていきたいのかを教えてあげることが、病気を作らない1つの対策だと私は思います。