【ペット初心者】「ペットサロン」とはそもそも何をするところ?【作業の流れ】
人が初めての美容室に行くのと同じように、数多くのペットサロンをどう選ぶかも悩みの種でしょう。
ペットサロンを初めて行く方の参考になればと思います!
そもそも「ペットサロン」とは?
しかし猫の対応ができるサロン、できないサロンとありますので、もし猫ちゃんの爪切りなどお願いしたい場合には対応ができるサロンさんを下調べしてみてから来店することをお勧めします!
「トリマー」とは?
主に「毛」をキレイに保つため、美容師同様に、ハサミやバリカンなど道具を使用して作業をしていきます。
ワンちゃんや猫ちゃんに負担なく作業できるか、扱い方とそれを考慮しながら作業を行うのがトリマーさんの務めです。
「グルーミング」と「トリミング」の違い
それが「グルーミング」と「トリミング」の2つ。
「グルーミング」とは
サロンではカット以外に以下のような作業をします。
・ブラッシング
・爪切り
・シャンプー
・肛門腺絞り
(マーキングに使われる強い匂いの分泌物を取り除く作業)
・足裏のバリカン
・部分カット
・耳掃除
など…
体全体の細やかなお手入れをしてくれます。
カットがない犬種をグルーミング犬種と専門的には言われており、カット以外のお手入れを基本的に行います。
グルーミング犬種
・柴犬
・コーギー
・ラブラドールレトリーバー
・ゴールデンレトリーバー
・パグ
・パピヨン
など…
基本的にダブルコートと言われ、上毛(オーバーコート)と柔らかい下毛(アンダーコート)の2種類の毛からできていて、約半年に1度訪れる「換毛期」に抜け毛がすごい子たちです。
カットがない分、自宅でシャンプーを行う方も多いです。
しかし、しっかりと被毛をドライしないと、皮膚トラブルを起こす子もいます。
自宅でシャンプーする際にはタオルドライや、ドライヤーで(負担がない程度に)しっかり乾かしてあげましょう!
サロンに頼むメリットとしては、プロ目線で体全体を見てケアしてくれるので、ちょっとした変化に気づけることがあります。
「トリミング」とは
トリミングとは、グルーミング作業に体全体の毛をカットを含めた作業のことを言います!
素人ではできないため、技術を持ったトリマーにお手入れをしてもらいましょう。
トリミング犬種
・トイプードル
・シュナウザー
・シーズー
・ビションフリーゼ
・ヨークシャーテリア
・マルチーズ
など…
トリミング犬種と呼ばれるワンちゃんは、シングルコートと言われる毛があり、上毛(オーバーコート)がなく、柔らかい下毛(アンダーコート)が変化した被毛をしています。
グルーミング犬種に比べると、毛が長い子たちが特徴的です。
シングルコートは、ダブルと違い、自然に抜け落ちるのではなく、「伸び続ける」特徴がある為、定期的なケアが必要です!
グルーミングもトリミングもどちらもコースのようになっていますが、サロンによっては「爪切り」だけや、「肛門腺絞り」だけのように単体でお願いできる場合もあります。(料金別途、予約の状況にもよると思います)
逆にコース内でも「耳掃除」や「爪切り」は含まれてない場合もあるので、行くサロンで確認してみてください。
来店時の心構え
要望をきちんとトリマーさんに伝えましょう!
サロンに来店したら、すぐお預かりして退室というわけではありません。
特に、初めて行くサロンの場合、その日の要望や愛犬の気になる点はきちんとトリマーさんに伝えましょう!
トリマーに要望をしっかり伝える
結果的に「バリカンしてほしくなかった・・・」なんてこと目にします。
最低限の要望はきちんと伝えましょう!
ペットの持病や体調をしっかり伝える
持病がある子、デキモノがある子、皮膚が弱い子、その日の体調面での変化など、愛犬の健康面で気になることが
ある場合には、きちんと担当トリマーさんに伝えましょう!
逆に、トリミングを控えた方がいい場合もあるので、自己判断せずに相談することをお勧めします。
ペットサロンの作業の流れ
飼い主さんからの要望を聞いたら、作業台へ移ります!
サロンの流れはザッと6つの作業をします。
②ブラッシング
③シャンプー・肛門腺絞り
④ドライ
⑤カット
⑥耳掃除・仕上げ
まず、「グルーミング」と「トリミング」の大まかな所要時間。
犬種によって変動はありますが、以下の通りの作業時間がかかります。
①爪切り・足裏バリカン
足裏の毛は、散歩をよくする子であれば、自然と地面に擦れて伸びにくくはなります。
しかし、放置していると巻爪が肉球に刺さって怪我をします。
特にトイプードルなどは肉球の間からも毛が伸びて、フローリングなどの滑る床では怪我の元になるので、爪や足裏の細かい部分もケアします。
②ブラッシング
シャンプー前のブラッシングは被毛を整える他、体についた汚れを落とし、シャンプーをより浸透しやすくさせて毛艶をよくします。
また、「皮膚に怪我がないか」「毛玉がないか」も確認できます。
③シャンプー・肛門腺絞り
シャンプー&リンスはお店によって使用しているものは違いますが、基本的には低刺激の物を使用していると思います。
皮膚が弱い子は薬用シャンプーなどもあり、その子に合わせたシャンプーを使用します。
シャンプー時に欠かさずやる作業が「肛門腺絞り」という作業です!
皆さんの愛犬は、ご自宅で床にお尻を擦りつけてお尻歩きしていませんか?
それが見られた時は、まずは肛門腺が溜まっていないか気にした方がいいと思います!
「肛門腺」って何?
肛門腺とは、肛門付近の左右にある分泌腺です。
袋状の形をしていて、肛門嚢(こうもんのう)とも言われています。
肛門腺の中には、強烈な臭いのする分泌液が溜まっていて、犬や猫はこの臭いで識別したり、臭い付けをします。
通常は排泄する際に分泌液が一緒に出ますが、うまく排泄できない子は溜まっている時があります。
気になる際は慣れているトリマーさんにお願いしましょう!
すすぎもシャンプーのぬめりが残らないように洗い流します。
④ドライ
ドライは、水気を取るようにタオルドライをしつつ、基本的にハンドドライとスタンド式ドライヤーで乾かします。
乾きが早くなるように、毛の通りをブラシを通しながら行います。
⑤カット
ここでいよいよカットに入ります。
毛を整えながら、要望のカットにしていきます。
人間で言う髪を切る作業です。
⑥耳掃除・仕上げ
耳の中にも汚れは溜まります。イヤークリーナーを使って、耳の中まで綺麗にします。
サロンによっては、最後に耳にリボンや首にバンダナを付けて可愛く仕上げて飼い主さんへお返しをします!
順番ややり方、中にはオプションとして、別途料金がかかる作業もサロンによって違います。
作業の長い時間は、ワンちゃんは拘束されるので非常に体力と精神的にも疲労がたまり、その日はぐったりだと思います!
特に、高齢犬は足腰も弱り、長い時間立つのが負担な子もいます。
そのような子の場合、健康状態と相談し、部分的にお願いする考え方もありだと思います!
まとめ
今回の記事では、トリミング作業の工程について詳しく書きました。
簡単に「サロンの流れ」まとめると以下の通り。
・ブラッシング
・爪切り
・シャンプー
・肛門腺絞り
(マーキングに使われる強い匂いの分泌物を取り除く作業)
・足裏のバリカン
・部分カット
・耳掃除
・ブラッシング
・爪切り
・シャンプー
・肛門腺絞り
(マーキングに使われる強い匂いの分泌物を取り除く作業)
・足裏のバリカン
・カット
・耳掃除
など…
聞きなじみ、見慣れている言葉でも、意外と知らないこともあったかもしれませんね!
自宅ではなかなかできない作業をサロンに行って、いつも以上に愛らしい姿はうれしいですよね。
ですが、ワンちゃんにとっては未知の世界です。
年齢や性格なども考慮しながら、考えてあげましょう!