【体験談あり】ペットの避妊・去勢のメリット・デメリットまとめ【高齢期でも大丈夫】

  • 2021年12月21日
  • 2022年4月10日
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猫も、犬もペットを飼っている人であれば1度は考える「避妊・去勢」問題。

犬や猫の種類や性別によって避妊・去勢をする、しないは費用などの問題点が様々。

この記事ではその問題について紹介し、「どちらがペットにとって良い選択肢なのか」を私自身の考えを綴りたいと思います。

【この記事で分かること!】


●そもそも「避妊・去勢」をなぜするのか?
●「避妊・去勢」をするべきか?

●「避妊・去勢」のメリット・デメリット
●筆者の愛犬「去勢」経験談

ペットの「避妊・去勢」とは

そもそも「避妊・去勢」とは?

避妊(ひにん)


メスの卵巣と子宮を切除する手術。 両方を切除するのが一般的のようです。

去勢(きょせい)


オスの精巣を切除する手術。

どちらも、野良犬・猫などと交尾をして、望まぬ命を産まないようにするための対処法として行います。

「避妊・去勢」はするべきか、しないべきか。

「避妊・去勢」問題について飼い主様の中には

A子さん
うちの子は自然体のままが良いから手術なんて可哀そうだし…
「自然体」「ありのままの姿」が良い…そういう考えの飼い主様もいなくはないでしょう!
または、そのこと自体知識が無い人もいるかもしれません…
将来的に可愛い愛犬の子孫を残したいと言う考えがあって、しない選択をする飼い主様もいると思います。
未去勢・未避妊は病気や成長と共に本能的な行動によって日常生活に支障が出てくる問題があります!
将来的に繁殖を希望しないのであれば「避妊・去勢」をすることは、飼い主の責任として、大切な決断です。
「避妊・去勢を考えている方」へ伝えたいことは、
若いうちにやっていた方が良い
です!
おとちゃん
「避妊・去勢」は強制ではないので、よく悩んで選択しましょう!

「避妊・去勢」をしないことで起こるメリット・デメリット

犬猫、性別によって避妊去勢のメリット・デメリットはあります。

近年、ペットブームが到来する中で多頭飼育問題が増えています。
その問題の原点は未去勢・未避妊による繁殖行動によるものから生まれます!
そもそも飼い主さん自身がペットを飼う上で、避妊・去勢の知識が無く、知らない間に妊娠をさせてしまうこと。
「可哀そうだから…」の気持ちから、いつの間にか繁殖し続け、結果的に見切れない頭数になり「飼育放棄」という問題を招いてしまうことに繋がりかねません。
望まぬ妊娠は逆にペットにとって「可哀想」に繋がりませんか?
それに繋がり、発情期によるストレス軽減や、生理問題にも繋がります!

「避妊・去勢」のメリット・デメリットを考えてみましょう!

「避妊」のメリット

【犬・猫(メス)避妊のメリット】


  1. 予定外の妊娠回避
  2. 発情期によるストレス軽減
  3. 病気予防
  4. 生理トラブルがない
おとちゃん
女の子の避妊メリットは第一に「繁殖」問題だと思います!

生理トラブルがなくなる

そもそも、犬と猫の「生理」は異なります。

【犬の生理は…】


通常6~10カ月頃には早くて見られます(個体差あり)

年に1~2回ほどありますが、犬の場合には発情出血=発情期ということで、人間でいう生理とは違います。
しかし、人間同様に発情出血が見られた場合にはマナーパンツやオムツで対処してあげなければなりませんので、飼い主様の立場的にも避妊をしていた方が手間が無くていいと思います。

【猫の生理は…】


「生理」としての出血はありません!

あくまで定期的な排卵はなく、交尾をした時だけ排卵が起きます。
そのまますぐに妊娠するのですが、妊娠するための「出血」が起こりません。
おとちゃん
もし、出血が見られる場合には別の病気を疑った方が良いかと思います。
また、ワンちゃん・猫ちゃんのための生理用品もあります。

おとちゃん
可愛いサニタリーパンツやオムツもあるようです♪

病気予防

避妊をすることで女の子特有の病気を予防することができます!
主に代表的なのは、
・乳腺腫瘍
・子宮蓄膿症
この2つの病気です!
【乳腺腫瘍】


その名の通り乳腺にできる腫瘍。

雌犬の病気で死因の第一位で8歳以上の未避妊の子に見られます!
乳腺腫瘍には、良性と悪性があり、特に大型犬に悪性になる確率が高いようです。
メスの猫は、発症率第3位で、8割が悪性になる確率が高い病気です!
【子宮蓄膿症】


子宮が破裂し、膿が腹腔内に漏れ、腹膜炎を起こす病気。最悪、死にいたることもある。

主に高齢に見られる病気です。
おとちゃん
どちらの病気も高齢になるにつれて発症率が高い病気です!

避妊のデメリット

【犬・猫(メス)避妊のデメリット】


  1. 肥満になりやすい
  2. 手術のリスク

肥満になりやすい

避妊のデメリットとして、オス・メス共通で言える事が肥満によるリスクです!

避妊手術をすると必ずと言っていいほど肥満に繋がります。

繁殖に必要なエネルギーの消費量が減り、基礎代謝が低下することから、手術前と同じ食事量を与えると急激な肥満になる傾向があります。
食欲もいつもより増加。免疫低下や、運動不足にも繋がるので、食事管理と適度な運動は欠かさずに十分に気を付けましょう!

手術のリスク

主に高齢になるにつれての手術では全身麻酔による負担が非常に高くなります。

全身麻酔は強い薬を使う為、体力や免疫力低下の消耗が激しいです。

特に高齢になると気を付けて見なければならないことが、手術後の麻酔から目覚めるまで。無事に起きれるかがとても心配になります。

去勢のメリット

【犬・猫(オス)去勢のメリット】


  1. マーキング行動がなくなる(猫)
  2. 発情中のストレスがなくなる
  3. 病気のリスク軽減(オス特有の疾患)
  4. 攻撃的じゃなくなる

マーキング行動がなくなる(猫)

オス猫を飼う中で1番悩ませる行動が、マーキング行動だと思われます。
強い臭いのオシッコスプレーを至るとこに吹き付けて自己主張をします!

おとちゃん
なかなか臭いが取れないくらい、匂いが強烈です。。
「去勢」をすることで、マーキングが軽減されます。

発情中のストレスがなくなる

オス猫には「発情期」という時期はなく、発情しているメス猫が近くにいることで発情するようです。
発情行動にはマーキングの他に、大きな声で鳴くといった行動も見られます。
こういった発情期特有の行動やストレス軽減を、去勢することでなくすことができます。

病気のリスク軽減(オス特有の疾患)

オスならではの病気や疾患予防にも繋がります!
例えば…
・(猫のみ)猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)などの感染リスク低下
・前立腺の病気の発症の低下
・精巣腫瘍を予防
猫免疫不全ウイルス(FIV)感染症は、一般的に「猫エイズ」と呼ばれています。
ほとんどの場合、感染している猫に噛まれることで、その唾液により感染します。※ただし、人には感染しません。

前立腺炎とは、未去勢のオス(特に高齢犬)や前立腺癌を発症しているワンちゃんに出やすいです。

オス犬の膀胱(ぼうこう)の根元にある副生殖の事で、その真下にあります。尿道から侵入した細菌感染が原因となり、炎症を起こします。
症状としては、元気消失食欲不振血尿嘔吐脱水強い痛みなど
おとちゃん
前立腺炎はコーギーに最も多い病気の1つでもあります!
※病気や疾患に関しては、あくまでリスクを軽減させる為に去勢を進める事であり、必ずしも去勢をしたからといって病気にならないというわけではありません!

攻撃的じゃなくなる

 

小犬の時は未去勢同士、オス・メス関係なく交われる子でも、成犬になるにつれて段々と自我が出るようになります。

おとちゃん
実際に我が家の「海(かい)」くんもそうでした!
小さい時はどんな子にも自分から吠える事なく、仲良くなれる子でした。
しかし、5歳を超えたあたりから、急に男の子限定で吠えるようになりました。
主に未去勢の男の子同士だと匂いで分かるのか、散歩中に離れていても自分から吠えます。
逆に女の子には吠えることなく、しつこいぐらいにお尻を追いかけて嫌われます(笑)
海くんの去勢については後程お話ししますが・・・
去勢をするとしないでは性格が変わると言われています。
これはあくまで個体差があります。必ず変わるとも言い切れません。すべてが、未去勢だからという結論でもありません。
ただ、去勢手術をすることでホルモンバランスの影響での本能的な行動が減り、穏やかになる子が多く見られます!
未去勢ですと強気に出て自分から威嚇したり、大きく見せようと足をあげてマーキング行動したり、マウント行動をしたりすることが増えます。
でも、去勢手術をすることでこれらの行動も減りますし、本能的な欲求の部分が減り穏やかになる子が多いです。
おとちゃん
男の子は特に本能的な部分でのリスクが多いようですね

去勢のデメリット

犬・猫(オス)去勢のデメリット


  1. 肥満になりやすい
  2. 免疫力低下
  3. 全身麻酔のリスク

※避妊時のデメリットと同様。

避妊・去勢手術の年齢制限

A子さん
避妊・去勢をするのに年齢制限はあるの?
おとちゃん
避妊・去勢をするのに年齢制限はありません!
病院の先生もおっしゃっていましたが、避妊・去勢をするのに年齢制限は基本的にないのそうです。
ただ、メリット・デメリットの際にもお伝えしましたが、年齢が上がるにつれてからの手術には全身麻酔によるリスクや、行った後の免疫力の低下や肥満になりやすいことを考えるとなるべくは若いうちに済ませた方が良いと思います!

おとちゃんの愛犬「海(かい)くん」の去勢手術体験談

きっかけ

愛犬・海くんは9歳までは未去勢で過ごしてきました。

それは去勢のタイミングを逃してしまったこと。既に年齢的にもうできないだろうと諦め、
「繁殖をさせる機会もないし、自然体のままでいいんじゃないか」と、当時の私は今よりも詳しく調べもしませんでした。

9歳になった時、散歩時に血尿が見られました。

血尿の時もあれば、通常に戻ったりしていたので、夏場の散歩時に草むらに入ったりしていたからバイキンが入ったのかな…と様子を見ることに。

症状の始まり

ところが血尿は、なかな治らず。病院に行くこととにしました。

始めの診断では、先生も「細菌が入ったかもね」と飲み薬で様子を見ることに。

1週間薬を飲んでみても、血尿は良くならず…。海くんはどこか痛がる素振りもありませんでした。

診断と結果

病院に通院して、先生もおかしいなぁと感じ、海くんの睾丸部分を触ると…。
「あー…これは分かりづらかった」と新たな結果が分かりました。

それが前立腺炎になる前の段階だったそうです!

元々、海くんは肥満気味でもあり、脂肪とコーギーならではの短足で分かりづらかったそうです。

選択

前立腺炎になりかけと分かり、先生からの対応策は以下の通りでした。

・飲み薬で血尿の症状を抑える
・去勢手術をする
おとちゃん

この時に9歳でもまだ去勢手術が可能なことを初めて知りました!

ただ、先生曰く

・薬は一時の症状を抑えるだけでいずれはまた発症するリスクがある
・去勢手術だと完全に治るが、薬よりは手術費用が少し高い

安く費用を抑えて地道に症状と向き合うのと、一時少し高い費用を支払って手術をして完全に治すか…
とても悩みました。

決断

結果的に家族と相談した結果、去勢手術をすることにしました。

おとちゃん
なぜ、去勢手術を選択したか…

薬でリスクを和らげてあげる方が安心はあります。
しかし、再発するリスクや、もっと悪化するんじゃないかという不安。

月々の通院+薬代(体重で薬の量が決まるので値段も個体差があります)で約3,000~5,000円取られることを考えると、高額費用になることは同じ事だと思い、手術を選びました。

ちなみに、

ワンちゃんの避妊・去勢手術の費用
去勢手術は15,000~25,000円
避妊手術は20,000~35,000円


猫ちゃんの避妊・去勢手術の費用
去勢…5,000~20,000円
避妊…10,000~30,000円

女の子の方がお腹を開腹する手術のため、去勢手術よりも時間がかかることから少し金額が高いようです。

おとちゃん
ただし、病院、体重、大きさによって異なる場合があります。

手術当日

翌日に何をされるかも知らず、爆睡の海くん…
立派な男の勲章ともおさらばです(笑)

手術は午後から。当日の朝ごはんは抜き、昼ぐらいからはお水も飲ませてはいけませんでした!

※胃を空っぽにすることで、全身麻酔からの嘔吐を防ぎます。

おとちゃん
飼い主にとってはここから心を鬼にする時です!

病院に行き、海くん犬人生初めての麻酔を接種…
(胃液を嘔吐してもいいように床に敷物を敷いています)

麻酔後の写真

接種して数分後にはこのように「気持ち悪…」という感じにぐったりします。

だんだんと麻酔が効いてくると、一気にぐったりとなり先生に手術台に運ばれて行きました。

手術台には捕らわれた熊のように仰向けに寝かされて、手術の準備をされていました!

おとちゃん
初めて見せられる光景に、私はなぜか泣けてきました(泣)

手術事態は20~30分で無事に終わりました。

そこから、麻酔が切れるまで約1時間弱ぐらい安静な状態で待ちました。
若い子ですと30分~40分で麻酔から目覚める子もいるそうです。

麻酔から目覚めても混乱して暴れる子もいるそうなので、先生はそこに気を付けながらこまめに確認してくれました。

 

朦朧としながら意識が戻り、まずは一安心です…

病院によっては、避妊・去勢手術した際に1日ぐらい入院させるとこもありますが、海くんはその日麻酔から目覚めるとお腹を包帯で巻かれそのまま帰宅。

その日はぐったりの状態で安静にしていました。

翌日には意識も普通に戻り、ゆっくりですが通常通り動けました!

抜歯後の写真です

おとちゃん
手術は無事に成功して、海くんは去勢済みのわんことなりました!

手術後の変化

先生から「肥満になりやすくなるから気を付けてくださいね」と言われていました。

意識してはいましたが見事に体重増加!!

元々、大きく生まれ、骨格が太いこともありジャンボコーギーでした。

手術前は16キロの体重が、手術後には20kgにまで増加!!!

おとちゃん
もはや大型犬なみの体重です!(笑)

元々コーギーは食いしん坊で有名な犬種ではありますが、吸収率がハンパでなく感じます。

手術する前は、走ったり、適度に運動していましたが、手術後は一気にやる気が低下し、歩くのものそのそ…(笑)

一応、「お散歩行こうか!」と言うと、ワンワン♪と行きたがるのですが、いざ行くとウンチとオシッコしたら満足する海くん…

現在10歳で高齢期に突入。
「このままでは海くんのためにもよろしくない」と歩くのが嫌いな海くんを頑張ってお散歩に連れていき、30分~1時間かけながらのそのそお散歩しています!

まとめ

私は愛犬・海くんの去勢手術の際に「もっと若い時にしてあげていれば良かったなぁ…」と後悔をしました。

ある程度の年齢を重ねてから、海くんにとっても辛い経験をさせたと思います。

今回の経験から感じて言えることは、避妊・去勢は将来的に繁殖をさせる考えがなければ、する選択肢をお勧めします。

それは、未去勢の方が様々なリスクが大きいからです。

若いうちは健康でも、高齢期になってからは突然病気になったりもします…
それが避妊・去勢で必ずしも全てが防げる事ではありませんが、未然に防げる事も大きいです。

そして、ペットと共に出かける際には、公共の場所、施設では、未去勢、未避妊の子は入れない施設もあったりします!

愛犬、愛猫と少しでも長く一緒に生活していく事を考えるならば、進んで行いましょう!

>ペットシッターおとちゃん

ペットシッターおとちゃん

【資格】愛玩動物飼養管理士1.2級、動物取扱業登録:[種別]保管/愛玩動物介護士/盛岡ペットワールド・しつけインストラクター科卒業/【ペット】コーギー、猫2匹/ 2019年12月まで盛岡市内にあるペットサロン「Le terrie(ルテリエ)」ドッグ カフェスタッフ兼シッター担当で働いていました。(現在・カフェはありません)

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